獣医師になるVETERINARIAN
当院はかかりつけの動物病院ですから、まずはオーナー様に寄り添い、地に足の着いた1次診療を提供するように努めています。
かかりつけ医として一番求められるのは、「オーナー様の希望に寄り添うスタンス」です。
健常な動物に対しては、ウェルネスのお手伝いに徹し、すこやかに長生きするためのサポートをしますので、そのための知見や接遇のコミュニケーション能力が大切でしょう。 そして、オーナー様と信頼関係を構築し、病気の早期発見に努めるのは言わずもがなです。
一方、罹患してしまった動物に対しては、「オーナー様が何を望まれているのか」を汲み取ることを大切にしたいものです。
獣医療には積極的な治療もあれば、緩和に徹した治療もありますが、プロの医療従事者として、ベストな治療法を提案しても、スムーズに同意頂けることばかりではありません。様々な理由で同意頂けないこともあるでしょう。
その葛藤の中で、ベターな落とし所を模索したりするのですが、そのときこそ、罹患した動物のオーナー様の気持ちに寄り添うスタンスが問われると思います。
やはり、「家族の一員が苦しまないようにしてあげたい」という気持ちのオーナー様が顕著ではないでしょうか。
そのために自分は何を提供できるのか。どのように段取りするべきか。それらをやさしく配慮したうえで、最善の獣医療が示せる獣医師でありたいと考えています。
そして、獣医療の腕や評判が上がれば上がるほど、重症例やターミナルケアが必要なケースが増えますが、そのようなときでもオーナー様に寄り添うためには、例えばグリーフケア等が求められますので、スタッフみんなで研修をし、しっかりと寄り添える職場環境を整えています。
また、勤務医の先生にもそれぞれ一家言あるでしょうから、日々の診療で困ったことがあればサポートしてもらえると思います。